精神疾患に悩まされ、運動に力をいれたことで分かってきたこと

僕は8年前の2016年に体調を崩し、統合失調症と診断されました。

家族の勧めで精神科を受診し、病気と診断されましたが、自分がメンタルの病気で、定期的に病院に通院して薬を服薬しつづける現実を受け入れるまでに長いこと時間がかかりました。

そもそも統合失調症はどんな病気かというと、脳の様々な働きをまとめることが難しくなるために、陽性症状として幻覚や妄想、陰性症状として抑うつや無気力、引きこもりなどの症状が起こる病気とされていて、その原因は脳の機能にあると考えられています。

僕自身は幻覚や妄想などについては薬を服用し始めて、ほとんど悩まされることはありませんでしたが、抑うつや無気力については長いこと悩まされました。

僕は現在、とある自治体の非常勤職員と障害者福祉施設生活支援員のダブルワークをしており、週35時間の仕事をすることができています。

無気力に悩まされ、働くことができない時期もありましたが、今は自分の状態にある程度の自信が持てるようになってきました。

無気力を改善し、状態をよくするために取り組んだこと。

それは「運動」です。

アンデシュ・ハンセンというスウェーデン出身の精神科医が書いた『運動脳』という本によれば、「身体を動かすことほど、脳に影響をおよぼすものはない」といいます。

実際に運動することで脳内物質であるドーパミンの分泌量が増え、集中力が増すなど脳に良い影響を与えます。

ほかにも前頭葉の働きが活発になることやここでは書ききれないほどの良い影響を運動は脳に与えるとされています。

実際に僕はジムでのストレッチと筋力トレーニングに取り組みました。

ストレッチ(20分)→マシンを使った筋トレ(50分)→ストレッチ(20分)の流れで約1時間30分、週3日~週1日の頻度で、丸2年継続しています。

継続は力なりとはよく聞きますが、運動を継続してきたことで、ジワジワと自分の集中力や思考力、行動力など様々なことが改善されていくことを実感しています。

もし、今、僕と同じように精神疾患などに悩んでいる人で、たまたまこのブログを読んでくれたならば、是非運動に取り組んでみてほしいです。

すぐに目に見える成果が出るとは言えませんが、コツコツ続ける中で、症状が改善されていく可能性が大いにあります。

最初は強度の軽い散歩からなどでもいいと思います。

運動を続けていくことで、体力がついたり、体重が落ちて物理的に体が軽くなったりなどの効果も期待できます。

是非、今悩まれていることが少しでも軽くなることを願っています。